2016年5月26日(木)三条商工会議所 4F 研修室にて、KSバリュー・コンサルティング 代表 CVS 坂本 幸一 氏をお招きし、5月本例会を開催いたしました。
テーマ「目的指向で仕事に変革を!~商品の価値を高めて選ばれる企業へ~」
まず久保会長より挨拶があり、「商品価値とサービス価値の向上は企業にとって大切なものです。また、私達は各企業の代表、リーダーとして人間としての価値も高めていかなければならないと思っています。そのためには相手の気持ちをどれだけ真剣に考えられるか、思いやれるかが大切な事です。今日学んだことを自企業、自分自身の成長に繋げて頂きたい。」とお話になりました。
続いて、講師紹介のあと、講演が開始されました。
初めに、VEとはどういうものなのかを問題意識の原点とは何かということと織り交ぜながら説明されました。
次に、VEのアイディア発想が「使用者優先の原則」「機能本位の原則」「創造による変更の原則」「チーム・デザインの原則」「価値向上の原則」の5原則からなると話され、それぞれの例を挙げて詳しく説明して頂きました。その中で講師は、VEのキーポイントは「機能的アプローチ(目的指向)」と「アイディア発想(チームデザイン)」で「価値向上」を目指すことであると仰っていました。
続いて、現状打破の技法として、「WHY?&REALLY?法」があり、どのようなものでそれは何をするのかを説明して頂きました。その後、講師から出された課題にたいしてどのようにすれば問題が解決するのかをグループワークをして、VEの考え方を体験しました。
最後に、目的指向で仕事に変革をし、そして企業発展するために経営者に必要なことは、今何をすべきか目的を考えること、部下とのコミュニケーションを大事にすることであると話され、講演が終了いたしました。
その後の質疑応答では、岩瀬君より、「サービス業のような業種にVEの考え方はどのように活かせますか?」質問があり、講師は「使用者優先の原則で、使用者の立場に立って徹底的に相手のことを考えることで活かせます。」と事例を交えて答えられました。
また加藤君の「メーカーは使用者優先の原則で商品を作っても、実際はバイヤーやお店に気に入ってもらえないと商品が売れていかないというところがありますが、それでも実際商品を使う使用者のことを考えた商品を作っていくべきでしょうか?」という質問に、講師は「使用者というのは複数いて、バイヤーも実際商品を使う使用者も使用者です。使い勝手は使用者、売りやすさはバイヤーのことを考えるといった局面で使い分けることが重要です。ただ実際商品を使う使用者の心を掴めない商品は最終的には生き残れないと思います。」と答えられました。
色紙受贈にて坂本講師から「心が変わると行動が変わる」という言葉を頂戴しました。「感動しただけでは行動はなかなか変わらないものです。ですが、行動が変わった時というのは心が変わった時です。是非、行動を変えるような意識で今後前進していって頂きたいです。」と言葉の意味を説明して頂きました。
最後に、内山リーダーより「社内で改革をしようとした時に現場から広く意見を吸い上げようと、「社員に何でもいいから意見を出してください。」と言ったが出てきませんでした。なぜかと聞くと「ものの考え方がわからない。なぜ・どうしてだろうが出てこない。」と言われました。それが残念でVEの考え方を学んで社員に伝えたいと思いました。この素晴らしい手法はエコノミークラブの様々な業種が生き残っていくのに有効的なものだと思います。明日からは違った考え方で仕事が出来ると思います。是非、今日勉強したことを明日から実践して今後に活かして頂きたいです。」と閉会挨拶がありました。
今回の例会で私は初めてVEという考え方を知りましたが、自分自身が普段持っている仕事に対する考え方とは違う考え方が今後必要になると感じました。またその考え方は、企業が生き残っていく上でとても重要なものになると感じました。そしてVEの考え方を社員一人一人が出来れば素晴らしい組織が出来上がると思います。社員にVEの考え方を落とし込めるよう、まずは自分が今回学んだことを明日から早速実践して活かしていきたいと思います。
広報委員会 須藤祐太