三条エコノミークラブ

本例会レポート

2020年11月19日(木)三条商工会議所1階チェンバーズホールにて、新潟国際情報大学 国際学部 教授 越智 敏夫氏をお招きして「落ち着け経営者」というテーマで11月本例会を開催致しました。

はじめに、猪熊会長より「だれしも何度も壁にぶつかると、それ以上の行動を取ることが難しくなる、それは何度やっても出来ないという思い込みからくるものであるが、「出来る」という見本を見せてあげることで、その思い込みの壁を超える事が出来るようになる。皆さん自身がその見本を従業員や後輩に見せていって欲しい。今年の会長方針でも掲げていますが、自身の可能性を信じ、進取果敢に活動していく、その為にも例会という勉強会を重ねて、知識と経験を蓄えていって欲しい」と挨拶がありました。

続いて講師プロフィールの紹介に移りました。

越智講師は1961年愛媛県生まれ。立教大学法学部卒業。慶應義塾大学大学院・法学研究科・政治学専攻博士課程取得。立教大学法学部助手、シカゴ大学研究員、ニューヨーク大学研究員などを経て、現在、新潟国際情報大学国際学部教授を務めております。主な研究分野は、現代政治理論、アメリカ政治論で、新潟国際情報大学では政治学、市民社会論、アメリカ史概説の講義を行っております。また、BSNラジオ・四畳半スタジオ「オチ付け!ニッポンリターンズ」のコーナーでは視聴者からの政治に関する質問に対して丁寧な解説をされております。

続いてご講演が始まり、「政治の話は答えが分からない物が非常に多い。一人一人で判断が異なると思うし、どの立場が正しく、どの立場が間違いという事もない。もちろん自分自身の考えを押し付けるつもりもありません。」とお話しされていました。

講演の中では、数多くの実例を用いながら、政治という物をご説明頂き、冒頭には政治における問題点を【中立】という考え方や、【多数決】という考え方の問題点を用いて非常に分かりやすくご説明頂きました。特に、政治における【責任】に関してご説明頂いた際に、「政治が良いか悪いかを判断する事は非常に難しい。政治がやった事は、【責任】が取れない事がほとんど。結果として、決定した事が上手くいかなかった時、決定した人、賛成、推進した人の【責任】を問う人がいる。しかし、反対した人達、少数派の人達には【止められなかった責任】というものは無いのか。有権者はそういった判断材料をたくさん自分で考えていって、また次の判断を行っていく事が政治を考えるという事ではないか。」とお話されていた事が、自分にとって非常に印象的でした。

講演後に越智講師より、「仕組みが出来たからOKでは絶対にない。」という意味を込めた【Democracy でも暗し】と書かれた色紙を受贈致しました。

最後に今回の例会を企画、運営した石川リーダーより挨拶があり、11月本例会は閉会しました。

今回のご講演の中で越智講師の仰っていた「例えば自分の大事な人が悪い事をした時、大事だから怒れない。これは責任放棄みたいなもの。だからこそ、気持ちの問題と結果の問題は分けなければいけない。」という言葉は自分自身、自社内においても同じことが言えるなと考えさせられました。

部下がミスをした時など、その難しさや苦労が分かっている為に、つい甘く接してしまい、結果として問題そのものが解決できていないまま進んでしまう、という事が私自身ありました。今回の例会で学んだ【責任】という言葉を、自分自身で改めて考え、実践していきたいと思います。

 

広報委員会 野崎 資吏

2020年10月22日(木) 三条商工会議所1階チェンバーズホールにて公開例会委員会企画による10月本例会を開催し、株式会社ナガオ考務店 代表取締役 長尾  彰(ながお あきら)氏より、「強いチームの作り方」というテーマで講演を行っていただきました。
長尾氏が東京在住ということもあり、講師とはオンライン接続を行い会員は会場でモニター越しに講演を受ける、という形式で例会が行われました。また、本来ならば一般からの参加も募る「公開例会」となるはずの今回の例会でしたが、コロナウイルス感染拡大防止の観点から会員のみ参加の例会となりました。

 

始めに長尾氏よりご挨拶をいただき、その後猪熊会長の挨拶へと続きました。
その会長挨拶の中で、
「今、時代が目まぐるしく移り変わっていく最中であります。そのような中で企業が先を見据えて生き残っていくためには、社員と経営陣が一丸となって苦難を乗り越えていかなければなりません。そのためにも、会社は一つの強いチームでなければならないと私も考えています。
また、このコロナ禍もいつかは明ける時が来ると思います。その時には、それぞれの企業が躍進を果たし一皮も二皮も剥けて素晴らしい企業になっていてほしいと願っておりますので、本日も一生懸命学んでいただきたい。」
とお話がありました。

 

 

続いて、講師のプロフィール紹介へと移りました。
長尾氏は日本福祉大学卒業後、東京学芸大学にて野外教育学を研究され、冒険教育研修会社、玩具メーカー、人事コンサルティング会社を経て独立されました。また、チームビルディング、リーダー育成の専門家としてご活動されており、長野県佐久穂町に小学校を開校なさったり、出版社を設立するなど、多方面に渡り組織開発ファシリテーターとしてご活躍されております。

 

 

続いて長尾氏による講演が始まります。
今回のテーマは「強いチームの作り方」であることから、まず「チーム」とは何であるかという事を考えるところから始まりました。似た言葉である「グループ」を引き合いに出し、その違いについてお話していただきました。
そして、今回は特に組織の成長ステージを4段階に分けた法則に焦点が当てられ、それについて詳細にご説明をしていただきました。成長ステージの最終段階(チームとして最上級の状態)にある組織の例として、F1レース中のピットイン(タイヤ交換)の動画を参考に解説していただくなど、様々な状況に当てはめた具体例を挙げていただきました。

 

 

また、講演の途中では前後半に分けて2回の質疑応答の時間が設けられ、数名の会員から長尾氏へ質問が投げかけられていました。

  

 

 

講演後には、色紙披露として長尾氏から「チームづくりは2人から」と書かれた色紙をモニター越しに掲げていただき、
「会社や部署などの大きな単位でチームづくりを始めるのではなく、まず1人ずつチームにしていくこと。
その積み重ねが大きな流れをつくり、チームの考え方が浸透していけば自ずと変わっていく。」
と言葉の意図を解説していただきました。

 

 

最後に、今回の例会を企画した公開例会委員会の田辺委員長より挨拶があり、公開例会委員会主管の本例会は閉会しました。

 

 

今回の講演で、会社組織がただの「グループ」から1つの「チーム」へと成長するための課題の発見と再認識をすることができ、同時にその難しさも知りました。
今、自社はどのようなステージにあって、自分自身は何をすべきなのかをこれからも日々意識していきたいと考えます。

広報委員会 土田 真人

2020年9月24日(木) 株式会社NTTデータ経営研究所 加藤真由美氏より『働き方Revolution ~柔軟な働き方を求めて~』というテーマのもとリモートによりご講演いただくという形式で9月本例会を開催致しました。講演の配信拠点を三条商工会議所1階チェンバーズホールに構え、会員も一部を除いてはオンラインでの参加という、本例会としては初の試みとなりました。

まず始めに、猪熊会長より
「このコロナ禍の環境にあって自粛しているばかりでなく、その中でできることを考えた結果、今回の例会を開くことにいたしました。このような形式は初のチャレンジであり、過去に例のない本例会になるのではないでしょうか。
また、現在の社会情勢においてはテレワークが普及してきており、我々も働き方の一つとしてこれを学び、今後どのようにして活かしていくべきかを考えていただきたい。」
とお話がありました。

続いて、講師プロフィールの紹介に移りました。
加藤講師は前職である日本アイ・ビーエム株式会社でマーケティングスタッフを経験し、国際航業株式会社では新規事業の立上げ、品質/環境マネジメントシステムの構築・運用を手がけたのち、2001年より現職であるNTTデータ経営研究所へ入社されました。
顧客ロイヤルティ調査・分析や働き方改革調査などのフィールド調査を得意としておられ、「国家資格キャリアコンサルタント」や「産業カウンセラー」の資格をお持ちになり数多くのご講演も行われております。

講演の冒頭、加藤講師はこの3月からほぼ在宅勤務であり日々オンライン会議を行ってはいるが、2時間近くにも及ぶセミナーはご自身も初めての経験である事を明かしてくださいました。
講演が始まりますとアジェンダに沿って会は進行され、テレワークの詳細や国内外の働き方改革の現状をご説明いただき、テレワーク導入モデルの紹介ではその課題や対策について各ケースごとに事例をお話いただきました。
また、2度行われたワークショップでは、数名で1つのグループをつくりテーマについて各々が発表、それに対するフィードバックを行いました。

講演後には猪熊会長が「INTENTIONAL LIFE」と書かれた色紙を加藤講師の映るモニターの前で掲げ、色紙受贈としました。

 

柔軟な働き方が可能な企業の実現に向け、様々な課題があることを再認識させられた講演でした。
また、これからの社会環境によっては今回のような形式で例会が行われる可能性も十分見込まれるため、今後SECが活動していくにあたっての新たなモデルケースになったと言える例会となりました。

広報委員会 土田 真人

2020年7月22日(水)にジオ・ワールド・ビップにて、

臨時総会を開催致しました。

 

はじめに猪熊会長から会長挨拶があり、その中で

「新型コロナウイルスの影響から、ほとんどの例会が中止になり

“来年もう一期努めては?”

“来年6月まで任期を延長しては?”

との声も頂きましたが、従来どおり1年で次期会長に引き継ぎます。

そもそも1年任期の理由は、一人でも多くの会員に会長を経験してほしいためです」

と挨拶がありました。

続いて議事に移り、次年度会長候補として、

現筆頭副会長の森山辰典君が推挙されました。

猪熊会長から推挙の理由として、

「来年60周年を迎える三条エコノミークラブを任せられ、

経験と信頼の厚さから、森山くんを推挙します」

と説明され、出席会員の満場一致の拍手にて次年度会長に承認されました。

 

承認後、森山次年度会長は、

「コロナ時代を経験し、新しいものを生み出して行く意志を持ち、

新しいチャレンジで新しい価値観を生み出して行きたい。

そのためには各自が自分らしさを出してチャレンジし、

修正を繰り返しながらより大きな自分になる必要がある」

とお話し次年度への協力を求めました。

 

その後新入会員4名の紹介、挨拶がありました。

最後に60周年に向けて、ロゴマークが初めて公開されました

作成に関わった60周年準備委員会から

「ロゴは最も温度が高い青色を基調として、

6と0、∞のマークをデザインし

先輩たちの想いを受け継いで行く意志を表現しました」

と説明がありました。

 

 

本来であれば、この後「夏忘れ」が実施されますが、

今年は感染防止のため中止となり、

ここで解散となりました。

 

新型コロナウイルス影響から、様々な活動が制限される中で、

三条エコノミークラブの目的や先輩方の思いを

皆が再確認できたのではないでしょうか。

広報委員会 小林 和之

2020年2月20日(木)三条商工会議所4階研修室にて、株式会社ソルメディエージ 代表取締役 丸山健太氏をお招きして「『やりたい』が組織を変える」というテーマで2月本例会を開催致しました。

まず始めに、猪熊会長より「今非常に経済が滞っているが、新型ウィルスの問題もあり、これから先状況は更に悪化してくるものと予想されます。是非今日の講演を聞き、一つ二つ三つ四つと自企業に持ち帰って頂き、これからの経済を勝ち抜いていって貰いたい」と挨拶がありました。

続いて講師プロフィールの紹介に移りました。

丸山講師は学生時代から始めたDJやVJでの空間演出の経験から、グラフィックデザインやウェブ制作、映像制作を軸にしたデザイン会社を設立。その後、全国でもいち早くプロジェクションマッピングに着手し、2016年に開催された世界大会では、会社チームが準グランプリに輝いております。今も多くの企業の多岐にわたる計画、制作をする傍ら、光や映像などで、非日常を体験できるエンターテイメント事業に力を入れており、日本や世界へと挑戦を続けご活躍されております。

続いてご講演が始まり、冒頭に「理論ではなく、自分が普段実践しているものの中で、社員がいかに活き活きとやりたい事をやり、成長に向かっていけるか、そんなヒントになれば幸いです。」とお話しされていました。何事もはじめてスタートする時は、失敗した時を想像し恐怖するものですが、「やりたい」「夢中」という状態が先にあれば、チャレンジし逆境を乗り越えていく力になる事を、講師ご自身の体験、仕事を交えながらご説明頂きました。

講演の中では、今回の為に編集頂いた企業紹介映像や、実際に公開されたプロモーション映像を見せて頂きながら、これまでの時代背景とこれから先のスマート社会を見据えた中で、経営者と社員の考えや欲求をすり合わせ、社員の「やりたい」を育てていく為に、講師ご自身が実践している方法を詳細にご紹介頂きました。

 

講演後に丸山講師より「人生は一度きりだ!」と書かれた色紙を受贈致しました。

最後に今回の例会を企画、運営した水野リーダーより挨拶があり、2月本例会は閉会しました。

 

ご講演の中で丸山講師の仰っていた「情報が溢れている現代社会だからこそ、常識を疑い、常に【なぜ?】を考えていった先にチャンスがある。」という言葉は自分にとって特に印象的でした。自分自身が今後事業を継承していく上で、既存の事業を大切にしながらも、新たな挑戦をしていくにはどうすれば良いのかを、考えていきたいと思います。

広報委員会 野崎 資吏

2020年1月24日(金)に餞心亭おゝ乃にて、臨時総会及び新年会を開催致しました。

第一部臨時総会では川上事務局が司会を務める中、猪熊会長が議長となり、議事が開始されました。

収支決算報告を経て、2019年度収支決算が参加者会員から承認され、議事は滞りなく終了しました。

 

続いて、古寺直前会長へ、猪熊会長よりアルバムが贈呈されました。

新たな役員として、副会長・監査役・相談役・事務局・リーダー・委員長が登壇し、猪熊会長から三条エコノミークラブの名刺が授与されました。

皆さん嬉しい反面、これからの責任に身が引き締まる思いを感じているようでした。

最後に猪熊会長より、会長方針のご説明があり、臨時総会は終了しました。

「本年度の会長方針は躍進です。

会員は未来を切り開く経営者・リーダーになる為、自身の可能性を信じ、進取果敢に活動します。

躍進を遂げるためには、自身の可能性を信じる部分が肝になります。

出来ないではなく、出来ると信じること。

また進取果敢、新しいことに積極的に取組むことが重要です。

成功も失敗も経験すると思いますが、その経験を自分の糧にしてください。

そして大きな器を作り、未来を切り開くリーダーになってもらいたい、そのように思います。

ご自身の企業内でも、皆さんが悩んでいる従業員の背中を押し、挑戦を応援してください。

そうすることで、従業員との信頼関係を築き、さらなる挑戦に臨む、そんな経営者になって欲しいです。

そうなれば必ず企業の発展、そして躍進につながります。

この三条エコノミークラブの活動を通じて、皆さんが成長し一年後に“躍進できたぞ”と言えるように取組んでもらいたいです。

 

これからの三条エコノミークラブは、新しい道を歩んでいかなくてはなりません。

昨年は多くの方が卒業され、寂しさを感じる部分はあります。

しかし一方で、多くの新入会員が入会しました。

また来年の『三条エコノミークラブ60周年』があり、今年は大切な節目の年になります。

 

我々が成長し、来年の60周年につなげていきたい、そんな思いを込めて、会長方針を躍進としました。

一年間よろしくお願いいたします」

 

総会の終了後に、同じく餞心亭おゝ乃にて、新年会が開催されました。

乾杯の挨拶は、古寺直前会長でした。

「景気が悪い声が聞こえて来ます。

しかし自分たちで努力しないと何も変わりません。

バッターが打席に入って、バットを振らなければ、ボールに当たることは絶対にありません。

苦しんで、悩んで、それでも努力をして、成功を掴み取って欲しいです」

途中に猪熊会長・森山副会長・柳取副会長・加藤副会長・小山副会長の5人が登壇し、鏡開きが行われました。

参加者全員の「よいしょ、よいしょ、よいしょ」の掛け声に合わせて、5人が一斉に木槌で振り下ろし、勢いよく樽の蓋が割れました。

 

普段交流がない会員同士が、交流を深め、終始笑いの絶えず懇親を深めている姿が印象的でした。

令和元年12月14日(土)四季の宴 千翔にて、12月定時総会並びに卒業式・忘年懇親会を開催致しました。

まず、古寺会長より「今年の1月から第54代会長として活動していく中、体調を崩したりと色々とあった年だったが、皆様のおかげで何とかやりきる事が出来ました。」と挨拶されました。

次に、司会を古寺会長に代わり定時総会議事に進みました。報告事項として、①2019年度活動報告②2019年度優良会員表彰を行い、優良会員には記念品が贈られました。協議事項として、①2020年度会長方針・運営方針、②2020年度事業計画・収支予算、③2020年度役員組織の各案が承認されました。

第55代会長の猪熊次年度会長より、2020年度の会長方針「躍進 本年度の三条エコノミークラブ会員は、未来を切り拓く経営者・リーダーになる為、自身の可能性を信じ、進取果敢に活動する。」の説明として「未来を見据え躍進していく企業にしていくことが必要であり、出来ないと限界を決めるのではなく、出来るという強い信念を持って自身の可能性を信じ突き進む事。良くも悪くも多くの経験を積み重ね、その経験を糧にさらに前に進み成長していく。また、今年も多くの会員が卒業され、歴史を知る現役会員も少なくなり、数多くの新しい会員が入会しております。伝統を守りつつもこれからの時代に合った新たな考えを取り込みつつ、三条エコノミークラブがこの先70年80年そして100年へと続いていける年でありたい」と熱い思いで語っていただきました。

続いて、猪熊次年度会長から、2020年度運営方針・2020年度組織図の説明として、今年度からの変更点の説明がありました。また川上事務局より2020年度年間事業計画と、本例会・グループ例会スケジュールの説明がありました。最後に、小野里事務局より2020年度収支予算の説明がありました。以上の説明に対し、満場一致で拍手をもって承認されました。その後、来年度の役員紹介を行い一人ずつ名前が呼び上げられました。

最後に、下半期に入会された11名の新入会員が一人ずつ紹介され、各々が一言ずつ挨拶をし、定時総会が終了しました。

 

卒業式に移り、今年度17名の卒業生が一人ずつ名前を呼ばれ、ステージに登壇しました。会長祝辞では、古寺会長より「三条エコノミークラブの黄金世代ゴールデンエイジと呼ばれている1979年昭和54年生まれの皆さん。業種も様々であり、キャラクターも一人一人が素敵な個性を持ち、自分の信念をもとに行動されていました。卒業生プレゼンツ企画や会の運営では、メンバーの手本として団結力を見せ、泥臭くエコノミークラブらしい皆さんだったと思います。皆さんと笑ったり泣いたりしたことは、私にとってかけがえのない財産です。本当にありがとうございました。ご卒業、誠におめでとうございます。」と祝辞を述べられました。

続いて卒業盾授与が行われ、卒業生一人一人に古寺会長から手渡されました。また、一人一人が三条エコノミークラブに対する思い出など「エコノミークラブで関われたことに感謝致します。長い間、ありがとうございました。」「卒業させていただいてありがとうございました。エコノミークラブに入れて、出会って、いろいろと経験させてもらって本当に幸せでした。」「本当に貴重な経験をさせていただきました。楽しかった。」と挨拶を行いました。

卒業生からプレゼントとして、「三条エコノミークラブのLINEスタンプ」が現役会員へ贈られました。

卒業式が終了後、忘年懇親会に移りました。

初めに、古寺会長から「猪熊次年度会長、会長方針の承認おめでとうございます。これで、会長としての最後の挨拶になると思います。今年一年やり切れたのは、皆さんのおかげだと思っております。本当にありがとうございました。」と挨拶。乾杯に移り、OB会会長の小出先輩より乾杯の挨拶がありました。

忘年懇親会では、卒業生・OB・現役会員の全員が積極的にお酌に回り、今回担当の第3グループの計画したアトラクションや、猪熊次年度会長から卒業生への挨拶があったりと終始笑いの絶えない懇親会となりました。

 

最後に外山監査役から締めの挨拶があり、古寺会長、猪熊次年度会長も加え万歳三唱で閉会しました。

令和元年11月21日(木)三条商工会議所4階研修室にて、wirefactory主宰、デザイン学研究者の中島郁子氏をお招きして「経営を”デザイン”する」というテーマで11月本例会を開催致しました。

まずはじめに古寺会長より「あと1ヶ月少々で今年も終わります。私自身、1月から会長をやらせていただいて最近は充実感よりも焦燥感を強く感じています。色々あったこの一年を終えた時に一瞬の達成感を持つ事もいいのですが、翌日にはまた新しい1日を貪欲に迎える気構えが大事なのではと思います」と挨拶がありました。

続いて講師プロフィールの説明に移りました。
中島講師は”日本及び地域発デザイン的思考とは”をテーマに世界各地のデザイン手法や思想を研究されており、世界各国の大学におけるワークショップに指導者や参加者として参加され、最先端のデザインメソッドを学んでおられます。また、2010年からの数年間を三条マルシェ実行委員会のアドバイザーに就任され、その立ち上げから携わっておられました。現在は地域産業や地域コミュニティの発展を実現すべく様々な取り組みをされておられます。

続いてご講演が始まり、その冒頭に「デザインは誰か才能がある人がヒュッと絵を描いて出来上がるものではなく、自分たちもデザイナーであるという感覚を身につけていただきたいと思います」とお話しされていました。主にデザイン的な思考と視点を手に入れるための考え方を、身の周りにある具体的な例とワークショップを交えてご説明いただきました。

講演の中でひとつの市販洗剤を例に挙げられ、この容器の形やサイズ、ラベルの装飾からキャップ圧の強さにまで、今の形になった狙いや目的を専門家の目線から細かくご紹介いただきました。
また、ワークショップでは各参加者が普段意識していない潜在意識を掘り起こす作業を行い、各テーブルに別れた会員たちは活発に意見を出し合っていました。

最後には「デザインは人を幸せにする技術である」と書かれた色紙を受贈しました。

ご講演の中で話されていた、「デザインは日本語で言うと”設計”です。これが出来たらいいよねと言うものを考えて、そこに向かう行為がデザインなのだと思います」と言う言葉が大変印象的で、在る物をより良くする、無い物を新たに作り出すための過程をどう構築するかといった部分の考え方を改められたと感じました。

早川 貴浩

令和元年10月17日(木)Geo World VIPにて、元プロ野球選手で講演家の森本稀哲氏をお招きして「かなえる力」というテーマで公開例会を行いました。

 

まずはじめに、古寺会長より当クラブの目的や理念を紹介する挨拶があり、森本講師の現役時代を紹介する映像の後に講演が始まりました。

 

森本氏は1981年に東京都荒川区で生まれ、高校野球の名門帝京高校へと進学されます。
高校三年生の年に主将として甲子園への出場を果たすも3回戦で敗退。しかし、球団スカウトの目に留まりドラフト4位で日本ハムファイターズへと入団されました。

当初はなかなか1軍に定着できない下積み生活を送るも、入団5年目にチームのムードメーカーとしての才能を買われて初めての開幕スタメンを果たします。
その後は徐々にレギュラーの位置に定着し、ゴールデングラブ賞やベストナインを受賞。オールスターゲーム等へも出場され、チームの優勝に大きく貢献されます。また、ファンサービスにも注力され、当時北海道へ本拠地を移転したばかりのチームの地元定着にも大きな力となりました。

 

 

そんな中、試合中のケガにより戦線を離れたのを機に打撃の不振に苦しむことになります。
若手選手の台頭により試合への出場機会も徐々に少なくなる中、FA権を行使して横浜ベイスターズへと移籍されました。しかし、ここでもチーム編成の都合等により徐々に出場の機会が減っていき、新たな活躍の場を求め埼玉西武ライオンズへと移籍され、そこで現役を終える決断をされます。

 

高校時代にスカウト担当者からドラフト指名を得たきっかけや、活躍の場を失った自身を迎え入れてくれた球団から掛けてもらえた言葉。また、引退試合の最終打席までチーム一丸で繋げてくれた後輩達の意地、どれも自分が真剣に野球に取り組む姿を見てくれた人がいてくれたと話されていた姿が印象的でした。

また、自分にしかできない役割や仕事があること。与えられた場所で本気になって取り組むことこそが大切であるという言葉には、プロの世界で多くの経験や様々な苦労をされてきた講師の言葉の重みを感じました。

 

最後に当日の例会を企画した柳取公開例会委員長より挨拶があり、2019年度の公開例会は閉会しました。

 

どんな場所でも手を抜かずに本気で取り組むこと。目指す結果は出せなくてもその姿勢だけは自分でもできると思います。聞いて終わるのではなく、自分自身に取り入れて行動に移します。

 

広報委員会
早川 貴浩

令和元年9月13日(金)と14日(土)の2日間、9月本例会研修旅行を
「新たな発見に触れる旅!」というテーマのもと東北方面に行ってきました。

 

13日の早朝に三条商工会議所を出発し、山形県米沢市にある「株式会社ニューテックシンセイ」を訪問しました。

 

同社では元来、パソコンやプリント基板の組み立てなどを手掛けてこられました。年々、事業環境が変化し、何か新しいことをしなければ生き残れないと打開策を模索する中で、今まで蓄積してきた自社の技術と地域資源を活かせるもの、そして、自分の子どもに喜ばれるもの、子どもの能力を伸ばせるものを作りたいという想いで、2009年に小さな子どもを持つ社員と2人で、県産の未利用材を使ったブロック玩具の開発に取りかかられました。

カエデ、サクラ、ホウノキ、カバ、シデ、ケヤキといった6種類の木材を使用し、それぞれ全てに最適な乾燥の期間や方法、寸法を探し当てるために微調整を幾度となく繰り返す試行錯誤の末に、木の種類別にプログラムを組み込んだ自社製の製造装置を開発し、木片から自動的に最適な寸法のブロックを削り出すことに成功されました。

 

ご講演後には工場内にある木材の保管庫やブロックへの加工場を見せて頂き、製品化に掛ける執念や苦労をご説明いただくと同時に、携われるスタッフさんとの信頼関係を見せて頂きました。
最後は「Be Simple」と書かれた色紙を受贈しました。

 

 

 

続いて宮城県亘理郡山元町へ移動し、「農業生産法人 株式会社GRA」を訪問しました。

 

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた山元町に雇用と経済を取り戻すべく設立されたこちらでは、IT技術を用いて熟練農家の技術を再現させ、高品質なイチゴを安定生産されています。

「10年で100社、10,000人の雇用機会の創出」をビジョンに掲げる同社では地元農家と協力し、いちご栽培に関わる全てのデータを蓄積し、IT技術を用いた高品質ないちごの安定供給を実現されました。
生産者年齢の高齢化に伴う後継者不足や、海外からの大量生産品による国内市場の縮小化といった様々な課題に対抗すべく、付加価値の高い関連商品の開発や製造販売といった様々な事業に挑戦されています。

現在では国内はもとより、インドの農村エリアでも栽培拠点を設け、国内外に多くの雇用を生み出されています。

ご講演と農場見学を終え、「ピンチはチャンス!!」と書かれた色紙を受贈しました。

 

続いて宮城県刈田郡蔵王町へ移動し、こけしの絵付けを体験し、1日目の研修は終了しました。

 

 

 

 

 

翌14日は遊覧船による松島観光とニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所を見学してきました。

 

 

その後に三条へ向かい、19時には三条商工会議所に到着しました。
最後に長谷川特別企画委員長から挨拶があり、今年の研修旅行も無事終えることができました。

 

 

今年は入会歴の浅いメンバーが揃った特別企画委員会でしたが各行程とも魅力ある研修先ばかりで楽しくも学びの多い、充実した一泊二日となりました。
企画していただいた委員会の皆様ありがとうございました。

 

広報委員会
早川 貴浩