三条エコノミークラブ

本例会レポート

令和元年9月13日(金)と14日(土)の2日間、9月本例会研修旅行を
「新たな発見に触れる旅!」というテーマのもと東北方面に行ってきました。

 

13日の早朝に三条商工会議所を出発し、山形県米沢市にある「株式会社ニューテックシンセイ」を訪問しました。

 

同社では元来、パソコンやプリント基板の組み立てなどを手掛けてこられました。年々、事業環境が変化し、何か新しいことをしなければ生き残れないと打開策を模索する中で、今まで蓄積してきた自社の技術と地域資源を活かせるもの、そして、自分の子どもに喜ばれるもの、子どもの能力を伸ばせるものを作りたいという想いで、2009年に小さな子どもを持つ社員と2人で、県産の未利用材を使ったブロック玩具の開発に取りかかられました。

カエデ、サクラ、ホウノキ、カバ、シデ、ケヤキといった6種類の木材を使用し、それぞれ全てに最適な乾燥の期間や方法、寸法を探し当てるために微調整を幾度となく繰り返す試行錯誤の末に、木の種類別にプログラムを組み込んだ自社製の製造装置を開発し、木片から自動的に最適な寸法のブロックを削り出すことに成功されました。

 

ご講演後には工場内にある木材の保管庫やブロックへの加工場を見せて頂き、製品化に掛ける執念や苦労をご説明いただくと同時に、携われるスタッフさんとの信頼関係を見せて頂きました。
最後は「Be Simple」と書かれた色紙を受贈しました。

 

 

 

続いて宮城県亘理郡山元町へ移動し、「農業生産法人 株式会社GRA」を訪問しました。

 

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた山元町に雇用と経済を取り戻すべく設立されたこちらでは、IT技術を用いて熟練農家の技術を再現させ、高品質なイチゴを安定生産されています。

「10年で100社、10,000人の雇用機会の創出」をビジョンに掲げる同社では地元農家と協力し、いちご栽培に関わる全てのデータを蓄積し、IT技術を用いた高品質ないちごの安定供給を実現されました。
生産者年齢の高齢化に伴う後継者不足や、海外からの大量生産品による国内市場の縮小化といった様々な課題に対抗すべく、付加価値の高い関連商品の開発や製造販売といった様々な事業に挑戦されています。

現在では国内はもとより、インドの農村エリアでも栽培拠点を設け、国内外に多くの雇用を生み出されています。

ご講演と農場見学を終え、「ピンチはチャンス!!」と書かれた色紙を受贈しました。

 

続いて宮城県刈田郡蔵王町へ移動し、こけしの絵付けを体験し、1日目の研修は終了しました。

 

 

 

 

 

翌14日は遊覧船による松島観光とニッカウヰスキー仙台工場宮城峡蒸溜所を見学してきました。

 

 

その後に三条へ向かい、19時には三条商工会議所に到着しました。
最後に長谷川特別企画委員長から挨拶があり、今年の研修旅行も無事終えることができました。

 

 

今年は入会歴の浅いメンバーが揃った特別企画委員会でしたが各行程とも魅力ある研修先ばかりで楽しくも学びの多い、充実した一泊二日となりました。
企画していただいた委員会の皆様ありがとうございました。

 

広報委員会
早川 貴浩

令和元年8月23日(金)三条ロイヤルホテルにて、8月臨時総会及び夏忘れ懇親会を開催致しました。

まず始めに古寺会長より、「私自身、激動の上半期で、全会員に支えて頂き、感謝しかありません」と挨拶がありました。

 

続いて議事に移り、次年度会長候補として、現副会長の猪熊良浩君が推挙されました。
古寺会長から推挙の理由として、「当クラブの会長に必要な要素として、逃げたくなるような気持ちを奮い立たせ、未知の物に挑む『胆力』。多くの困難や修羅場を乗り越えた『経験』。威厳があり、希望やエネルギー溢れる『声』が必要であり、この三つの要素を兼ね備えているのが猪熊君である」と説明され、出席会員の満場一致の拍手にて次年度会長に承認されました。

 

承認後、猪熊次年度会長は、「60周年へバトンをしっかり渡す一年にし、絆・行動力・人間力に磨きを掛け、各企業のリーダーになって貰いたい。そして、私一人では、運営していく事は出来ない。皆様の協力によって、素晴らしい一年になると思っている」と締め括り、次年度への協力を求めました。

 

議事終了後、新入会員紹介と各々の抱負を述べた後、臨時総会を閉会しました。

 

 

 

続いて行われた夏忘れ懇親会では、村上直前会長の乾杯で始まり、和やかなお祝いムードの元、古寺会長の上期の労を労い、猪熊次年度会長の選出・承認を盛大に祝いました。

 

最後に、星野監査役より締めの挨拶を頂き、万歳三唱にて締め括りました。


 

 

 

 

 

この度の臨時総会にて、次年度会長が決定し、来年への動きが活発化していきますが、まずは残り四ヶ月の活動を古寺会長の会長方針「挑越」の元、最後まで走り続けたいと思える臨時総会となりました。

 

広報委員会

早川 貴浩

令和元年7月18日(木)三条商工会議所四階研修室にて、株式会社イタリア軒 代表取締役 井東昌樹氏をお招きして「最強のナンバー2を創る」というテーマで7月本例会を開催致しました。

まず井東講師よりこれまでの経歴についてお話されました。
三和銀行(現三菱UFJ銀行)、アパレル、コンサルタント等を経て、現在の株式会社イタリア軒の代表取締役に就任されましたが、一貫して現場に出ることにこだわりを持っているそうです。そしてこれまでの経験から、講演の中では、PDCAの重要性を幾度となくお話されていたのは印象的でした。

続いて井東講師が考えるナンバー2(経営幹部)についてご説明いただきました。社長がナンバー2に求めることは、「社長が意思決定をしたことを早く実行する」「意思決定のための情報を社長に提供・提案」とのことでした。また社長自身も「方針」と「考え方」決めて、従業員に伝える事が重要とのことでした。それにより、責任者は自ら考えて動くことが出来るそうです。

ナンバー2を育てるためには、考える社員を増やす必要がありますが、井東講師がイタリア軒でどのように人材育成をしているか資料を交えてご説明いただきました。資料は1週間の業務を振り返り、自ら考えることができるように工夫されているそうです。

講演の最後に、講師より「基本に忠実」と書かれた色紙を受贈いたしました。
最後にこの例会を企画・運営した浅野リーダーより挨拶があり、7月本例会は閉会しました。

「井東講師の仕組みづくりや、それを徹底して行う、自分に厳しい姿に身が引き締まる思いでした。私は一人で事業を営んでいるため、まずはPDCAの徹底や週間ごとの仕事の棚卸を実行し、将来の人材育成に向けて力を養っていきます」

広報委員会 小林 和之

令和元年6月20日(木)、三条商工会議所4階研修室にて、遠藤工業株式会社 代表取締役 遠藤光緑氏をお招きして「決然と前へ!」というテーマで6月本例会を開催致しました。

 

まず遠藤講師より現在の自社の事業について、重量のある電動工具やスポット溶接機の操作の負担を軽減させるスプリングバランサー等の荷役機器、大型クレーンや建設機械、搬送機械に使われるケーブルリールやホースリール等の給電機器、廃棄物の破砕と選別を行う環境機械といった主要商品の紹介と、国内外への納入事例をご説明頂きました。国内だけで見ると小さい市場でも、全世界規模で見ればマーケットとしては大きい分野、「ウルトラニッチ」を捉える視点が大切であると仰られていたのが印象的でした。
 

続いて自社の歴史について、創業時の銅器製造から始まり洋食器等の製造販売への転換、また丸鋸盤等の工作機械の製造販売、そして先述の現在の事業に至るまでの変遷と、新規事業に積極的に挑戦してこられた創業者や先代社長の人となりをお話頂きました。また、新規事業に加え海外への事業拡大に取り組んでこられたご自身の経験から、多くの人と出会い情報収集のアンテナを感度高く持つこと、また多角的な広い視点で物事を捉え、失敗を恐れずポジティブな選択をすることの重要性をアドバイス頂きました。

 

 

講演の最後に、講師より「情報は自分で身体を使って取りに行け」と書かれた色紙を受贈して頂きました。

時代の変化に対応し新たな事業に積極的に取り組んでこられた経験をお聞きし、多くの人と出会い多角的な視点を持って事業の方向性を決断すること、そして信念をもち挑戦し続けることの大切さを学ぶことができました。

 

 

 

最後にこの例会を企画・運営した小山リーダーより挨拶があり、6月本例会は閉会しました。

「私自身、今年事業を引き継ぎました。新しいものにチャレンジしていく過程の中で、今まで会社を培ってこられた先代の思いや技術を改めて振り返りながら新たな道へ進んでいくための糧にしていく必要があるなと考えさせられました。ご講演の中でもありましたが、重要な決断を迫られた際に自信を持って行動できる力を養っていきたいと思います。」

 

広報委員会 早川貴浩

令和元年6月22日(土)に第54回弥彦山登山が開催されました。

登山前に「お宿 だいろく」に集まり身支度を整えた後、開会式が行われました。
田中委員が司会を務める中、古寺会長より「先日の地震や前日までの雨予報等、本日の開催が不安ではありましたが無事開催することができました。本日は多くのOBからもご参加いただいております。
夕方までの長丁場となりますが皆様よろしくお願いします。」と挨拶がありました。

続いて、ご参加いただいたOBによる自己紹介の後に弥彦神社の本殿へ移動し、全員で参拝しました。
登山道へ移動し、準備運動を行なったのちに一斉にスタートしました。

前年は大雪による倒木の影響で登山が出来なかったので2年ぶりの登山となる今年も例年通り、
駆け足で登頂記録を競う人、雑談しながらゆっくりと登る人など、各々のペースで初夏の弥彦を楽しんでいました。
当日の朝方に降った小雨の影響で一部ぬかるむ箇所もありましたが気温は程よく快適に登山することがでました。

下山後は「お宿だいろく」に戻り懇親会が開かれ、表彰式が執り行われました。

登頂タイム第1位:小林秀徳OB(29分21秒)

登頂タイム第2位:白井健太くん(33分17秒)

登頂タイム第3位:村上和幸くん(37分11秒)

いつもの例会とは異なり、早朝から長い時間を共に過ごし、一緒に体を動かすことで会員同士の違った一面を垣間見ることができました。
また、久しぶりにお会いするOBの方々と共に楽しい休日を過ごすことができました。

当日出席された皆さま、お疲れ様でした。

令和元年5月23日(木)、三条商工会議所4階研修室にてパジュ・ブレーン株式会社 取締役 小田芽久美 氏をお招きして「選ばれる「顔」になる!」というテーマで5月例会を開催しました。

 

まずはじめに古寺会長より「約半年近く会長をやらせていただく中で、当初思い描いていた形に自分自身が成れているのかなと心配する部分があります。自分が立てた会長方針ではありますが、だんだんと弱い自分も出てきているなと最近考えています。
なかなかどう動いていいのかわからない場面もありますが、なんでもいいのでまずは一歩踏み出して活動すると、いろいろと結果がだんだんと出てくるなと思うこともあるので、是非みなさんも本日の講演を会社に持ち帰るとともに、日々仕事の中で是非挑戦してみて今年一年の最後に振り返れるような活動をしていただければと思います。」と挨拶がありました。

 

続いて講師プロフィールの説明があり講演に移りました。

小田講師は県内のテレビ局勤務を経て、現在の会社に入社。その後取締役に就任されました。再就職支援と女性の就労支援を専門とする職業訓練校を県内4校で運営され、年間約200名の再就職支援に関わる一方、企業、学校、行政機関等で数多くの研修・講演をされております。
また、EQ能力を高める感情マネジメントを習得され、参加者の立場によって伝える中身を選択し、受講者にとって有意義な指導に取り組まれておられます。

 

キャリアコンサルタントとしての立場から年間数百件の再就職支援を行う中で離職者に退職理由を聞くと、そのほとんどがコミュニケーション不足でした。社会構造の変化とともに社員の就労意義が変化する中、ひとりひとりの個の感情にフォーカスする方法を探したときに「アンガーマネジメント」を学習されされ、また、「EQ(心の知能指数)マネジメント」を取り入れることで顧客と自社それぞれの離職率を大幅に減らすことに成功されました。

講演の中ではグループワークを取り入れ、セルフチェックや少人数での話し合いを通じてお互いを知ろうとする姿勢や自身の感情の変化、行動へのメカニズムを身近な例に例えながらわかりやすくご説明いただきました。

 

 

 
講演の最後には「みんな違って みんないい」と書かれた色紙を受贈いたしました。

「これは金子みすゞさんの言葉です。EQとは心の知能指数です。自分の感情を把握し、相手の感情を理解すること。みんな違うということを認め合う。多様性を認め合うために自分の感情に気づくということです。
違うことはとっても良いことです。是非従業員の皆さんの違いも認めてあげられるような経営者になってください。」

 

最後にこの例会を企画・運営した泉田リーダーより挨拶があり、4月本例会は閉会しました。

「私自身、よく父に言われることがお客様に可愛がられろと言われます。そのためには何をしたら良いかと考えた時に”感情マネジメント”という言葉に出会いました。魅力的な人間になるためには必要不可欠な部分だと思うので是非取り入れていきたいと思います。」

 

今回の講演を終えて、自分の感情をよく理解し、相手の気持ちを組むことのできる広い視野を持つことの大切さを学びました。

 

広報委員会 早川貴浩

令和元年5月15日(水)、例年通り三条祭り大名行列が開催され、当クラブからは56名の会員が参加しました。

出陣式では燕三条青年会議所から出向の山崎若衆会会長が「三条祭りは、静と動のお祭り」と三条祭りの歴史や意味を踏まえた挨拶のあと、各役員方々の挨拶がありました。
その後、注意事項が伝えられ、鬨の声では小林若衆会直前会長に因んだ「ワン・ツー・スリー(ジャブ・ストレート・アッパー)」の掛け声を行い、参加者全員が士気を高めて大名行列に参加しました。

当日は朝から大変天気も良く、平日開催にも関わらず多くの観覧客がおられました。
当クラブは露払・白幣・信国太刀・具足櫃・大麻三方・榊三方・金幣銀幣・鉄棒・道祖神・立軍配・応神鉾・日ノ鉾・月ノ鉾・御榊・御神馬・囃子を担当しました。囃子は少ない人数の中、協力し商店街を練り歩き、無事大名行列を敢行することができました。

その後八幡神社に戻り、舞い込みが行われました。こちらも平日開催でしたが、小中学校が休校になり境内には多くの観覧者と、子供と一緒に舞い込みに参加される方々が多くみられました。
第二御神輿が拝殿に納まった後、当会が担当した囃子の番になり、熱気と掛け声と共に先供の方々と揉み合いました。1度先供に阻まれながらも2度目の揉み合いで無事拝殿内に納まりました。

山崎若衆会会長の音頭の下三本締めで祭りを締めくくり、着替えを行うため三条市中央公民館へと戻りました。

その後、GeoWorld VIPさんにて慰労会が行われました。慰労会では各団体から多くの方々が参加し、互いに労をねぎらいながら祭りの話で盛り上がりました。
また、慰労会の会場において、次年度の浅野若衆会会長も発表されました。

今年も多くの会員が参加して大名行列・舞込みを執り行うことができました。全国様々なお祭りがありますが、これだけ格式・伝統のあるお祭りは他にないと思っております。来年も、そしてこれからもこの三条祭りを続けていくことが、地域の結束・発展につながっていくと思います。
来年もより多くの会員が参加することにより、格式と伝統のある三条祭りをさらに盛り上げていければと思います。

広報委員会 滝澤 大輔

平成31年4月18日(木)、三条商工会議所4階研修室にて株式会社にいがた事業承継サポート室 代表取締役土田正憲氏をお招きして「確固たる信念を持つ」というテーマで4月例会を開催しました。

 

まずはじめに古寺会長より「私自身が会社の代表に就任してから3ヶ月が経ちました。就任前から社長の立場に立って物事を考えていたつもりではあったのですが、いざ経験すると想定外のことも多く、考えなければいけない幅が一気に広がりました。皆さんも常日頃意識をされているとは思いますが、もう一歩深く踏み込んで行動することでまた新しい景色が広がり、それは自信へと繋がるのではと思います。本日の土田講師のご講演を会社へ持ち帰り、自企業発展の糧としていただければと思います」と挨拶がありました。

 

続いて講師プロフィールの説明があり講演に移りました。

講師は二つの中小企業診断士事務所の代表を務められ、様々な業種の中小企業の経営支援、企業の事業承継支援、また、セミナー研修講師として活動されています。

講演の冒頭に “あるべき姿” という設定目標に対してそれを明確化し信じ続ける必要性と意義を唱えられ、それを軸に「経営とは何か」「会社を成長させる社長が持っているもの」「社長の決断を支えるもの」「確固たる信念の源泉」といった、どの業種にも共通する普遍的な考え方を講師自身がコンサルタント業務を通じて体験された例をあげながら丁寧に説明されました。

「経営とは何か。それはあくまでも対外的活動です。内部の管理も大切だが、顧客を創造していかなくてはなりません。それともうひとつ、自分の会社のビジョンや目標といった、”あるべき姿”と現状の間にあるギャップを埋めることです。それが明確になっていない状態では経営をしているとは言えません」

 

 
講演の最後には「不戦而屈人之兵、善之善者也」と書かれた色紙を受贈いたしました。

「孫子の兵法には”非戦”という考え方が基本戦略として根底にあります。それを表す言葉です。商売はやはり販売戦争ですが、その中で知恵とか智謀をもって戦わなくても新しい分野を切り開いていくことができないものかと考えることも重要だと思います。」

 

最後にこの例会を企画・運営した浅野リーダーより挨拶があり、4月本例会は閉会しました。

「当クラブには企業後継者や後継者候補が多く在籍されております。どの会社にも創業者がおられます。創業者はどんな会社にしたいのか、何のための会社なのかといった、ある種の使命感を持って起業されたと思います。今後我々が継いで行くにあたってそれを判断軸として持っていただくことで自身の会社の成長に繋げていただけると思います」

 

今回の講演を終えて、自社の存在意義や業務に対する考え方を改めて見つめ直したいと考えました。

広報委員会 早川貴浩

平成31年3月19日(火)、ザ・ガーデンテラスおゝ乃にて株式会社日本総合研究所 調査部上席主任研究員 藤波匠氏をお招きして「人口減少社会に挑む」というテーマでOB公開例会を開催しました。

 

まずはじめに古寺会長より「OBの皆様におかれましてはお忙しい中ご出席いただき、また、日頃より現役会員の活動に対しご理解ご協力を賜りましてありがとうございます。
私たち三条エコノミークラブは自企業の発展とともにこの地域経済の発展を目標に活動しております。その中で、人口減少というものは一つの大きな課題となっています。本日の藤波講師のご講演を糧に皆様の企業の益々の発展を祈念いたします」と挨拶がありました。

 

続いて講師プロフィールの説明があり講演に移りました。

「私がこの燕三条地域を訪れるのは今回で3回目となります。私自身が大学卒業後に家電メーカーの研究所に勤めていた経験もあり、製造業やものづくりといったことに対する憧れや尊敬の念を強く抱いておりますので本日のお話をいただけたことを非常に楽しみにしておりました。

この地域は企業間で連携をしながら色々な製品を世に出していると聞いております。
残念ながらこの三条市は人口減少が比較的早く進んでいます。今は非常にピンチかもしれませんが皆様の連携の中で革新をもたらし、新しいものを生み出せればこのピンチも乗り切れるのではないかと私は考えます」

 

地方の農業従事者数の推移を例に挙げ、団塊の世代が昭和から平成にかけて経験した時代背景と国の政策が作り出した人の流れ、それを受けて団塊ジュニア世代が置かれた現在の人口分布。そして、次世代の予想数を統計数値を元に説明されました。

東京の一極集中と見られがちだけれども人口転入超過を果たしている地方都市も存在すること。その増減人数の構成と要因を説明された上で、それぞれの地域が持つ特有の魅力を生かすことで地域全体の活性化につながること、国や自治体による施策も重要だが民間企業の力がなによりも効果的であることを具体事例を交えてご講演されました。

 

「残念ながら日本の場合は長いデフレの中で賃金を下げることが経営者の資質とみられる時期がありました。古い経営者の話をあげるまでもなく、経営者の資質というのは社員の賃金を上げられるかどうかである。それが地域の発展に繋がっていくわけです。
その地域に入ってきた若者がやりたいことができるかどうか。希望する所得をちゃんと得られるかどうかという環境を作っていくことが重要だと思います」

 

講演の最後には「持続可能な発展」と書かれた色紙を受贈いたしました。

「私は元々環境問題を専門にしておりました。その中で90年代にすごく言われていた言葉です。これは単純に自分達だけが経済発展していけばいいわけじゃないよねと。やはり、環境問題にも配慮しながら、途上国にも配慮しながら発展していくことがあるべき姿ですよということでした。

これは、今の日本の社会や地方政策にものすごく影響しているなと感じています。
この三条市も確かに人口は減っているけれども、それでも100年、200年に渡ってこれからも人は住み続けていく訳で、そういったことを考えていくと経済的な発展も含めて地域を持続的に発展させていくということが極めて重要であると思います。」

 

最後にこの例会を企画・運営した小山リーダーより挨拶があり、3月OB公開例会は閉会しました。

「私自身が製造業ということで、近年なかなか人が採りづらいなということを肌身に感じていました。また、テレビや書籍などを見聞きする中で人口減少というものが起こっていることは漠然とはわかっているけども、実際にどのくらい進行しているか、また地域や経済に対してどの様な影響を与えているのかというのを勉強したいという想いがまずありました。

今回藤波講師からたくさんの事例とデータを用いて示していただき、我々のおかれている状況は非常に厳しいということはわかったんですが、その中でこの三条エコノミークラブなどの企業間の連携がこの地域を存続させるためには非常に必要なことなんだと改めて感じました。

これからもみなさんとともに学んでこの燕三条地域だけでなく、新潟県も含めて我々民間の力として頑張っていかなければいけないと強く実感しました」

 

 

 

 

会場を移動して続いて開催されたECの集いでは、三条エコノミークラブの58回目の誕生日を藤波講師とOBの皆様に同席頂き、盛大に祝うことができました。

 

今回の講演を終えて、漠然としか抱いていなかった人口減少のリアルな数字を目の当たりにして危機感を強めたのと同時に、地域の企業間連携の重要性や人との繋がりが何よりも大切であると実感しました。
また、それを叶えるこの会を維持してこられた諸先輩方と創立記念日を祝うことができ、この地域の魅力の一つを再認識することができました。

広報委員会 早川貴浩

平成31年2月21日(木)、三条商工会議所4階研修室にて有限会社ワイエスアグリプラント代表取締役 藤田一雄氏をお招きして「時流を捉えその先へ」というテーマで2月例会を開催しました。

 

まずはじめに古寺会長より「本日の2月例会は、今年度初めての講師例会となります。その中で、今日の講演を自企業にどうやって活かして、どう持って帰るかというところをまずは念頭に置いてお話を聞いていただければと思います。藤田講師は時代の最先端を捉えているだけではなくて実践されている講師だと思います。いっぱい持って帰って、是非自企業の発展に寄与していただければと思います。」と挨拶がありました。

 

続いて講師プロフィールの説明があり講演に移りました。

藤田講師は本業の傍らに兼業農家として農業に携わっていた生活の中で、平成5年の大凶作の際に知人からの要請を受けて特別栽培米の認可を取得した事を契機に、専業農家として改めて農業に携わられることとなりました。

国の減反政策を受けて年々収入が目減りする一方、偶然訪れたライスセンターの先進的な設備や取り組みを目の当たりにし、すぐに知人数名と大豆の生産組合を設立されます。
その後、同級生の死去を受け農家のセーフティネットの必要性を実感し、大豆と稲作生産を行う、現在の有限会社ワイエスアグリプラントを設立されました。

かねてより抱いていた、自分たちの作ったものは自分たちで売りたいとの想いから敷地内に手作り直売所の運営を始められます。同時期に始めたいちご栽培がキラーコンテンツとなり、当時プレハブであった直売所を3年後に増設。農協を通さずに直販売できるほどに成長します。

その後、国の推進する6次化総合事業計画に名乗りを上げ、国家戦略特区事業認定を取得。直売所・加工所・レストランの複合施設を建設され、また、農場全体のブランド化を目的とした”そら野テラス”をオープンされました。

 

「一つの強みを持つ事。これだったら誰にも負けないとい思える商材を持てると会社は強くなる。いちごがなければ今の会社はない。新しいことへの一歩の踏み出しが本当に大事。それに、常に挑戦していたほうが面白いかなと思う。」

 

同社が基本理念に掲げる「地域と共存共栄できる取り組みの展開」の元、地域の学校や生産者とともに育てる農業活動の実践や、西蒲区全体の底上げをはじめとする新たな目標への挑戦。それと同時に急速に進行する担い手不足といった農業界全体が直面する課題に至るまで、具体的な数字なども提示いただきながら終始解りやすく丁寧にご講演いただきました。

 

講演の最後には「挑戦」と書かれた色紙を受贈いたしました。
「常にああしようこうしようという気持ちは持ったほうがいいと思います。例えば、富士山に登るとして、目標があるから登れるのであって、散歩が出てらでは登れません。あそこに行こうとチャレンジする気持ちだけは私も持ってきたつもりですし、単純な言葉ですけどとても大切なことだと思います。」

 

 

今回の講演を終えて、新しいことへ挑戦することの大切さと同時に、その楽しさも教えていただいた気がします。
周囲の変化に対して常にアンテナを張り、日々の業務に取り組みたいと思います。

広報委員会 早川貴浩