2016年4月21日(木)三条商工会議所4F研修室にて講師に特定非営利法人しごとのみらい
理事長 竹内義晴 氏をお招きし、4月本例会が行われました。
テーマ 『社員の能力を引き出すチーム作り』
はじめに久保会長より挨拶があり、55周年記念式典は皆さんのおかげで素晴らしい式典となり、改めて三条エコノミークラブの組織力の強さを感じることができました。と1年以上かけて準備してきた委員会と協力した会員に向けて感謝を述べられました。
そして、講師講話を前にして、若者が育ちにくい環境が続いている現在で今後リーダーである我々はこれから様々な困難を乗り越えていかなければいけない、人間は人それぞれであり考え方も違う、組織という物はそんな多種多様な考えを持った人々の集まりである。それを踏まえてリーダーは社員一人ひとりの事を考えてやる必要がある。そして自社の繁栄に努めていく上で「貪欲に学ぶ」を実践していく事が大切であるとしました。
次に講師よる講話が始まりました。
人をまとめていく苦悩は社員でいるときはわからない。上に立って初めてぶつかる壁でもあります。それを解消する答えはわかりません、言葉は人によって受け取り方が違います、どういう風に取り組めばいい関係が築けるのではないか?という原理原則を話す事で何かしらのヒントになればとおっしゃり本題に入りました。
講師の経験談より、当時は社員としてエンジニア職をしていた中で、毎日残業、ミスをすれば叩かれるという社風の中で軽い鬱に陥っていたという。昔はどんなに叩かれてもお酒を酌み交わせばその人を理解できていたが、今の若い人はお酒を飲みたがらない傾向にあるのでコミュニケーションをとるのが難しい、昔と同じような手法は通じないのが現状という事をデータと照らし合わせながらお話しいただきました。
では、どうすれば社内のコミュニケーションが良くなり仕事にやりがいや、幸福感に繋がるかをお話しいただきました。
・二次元的な思考(良い・悪い)は対立を生む
・相手にペースを合わせて信頼関係をつくる、そのあとで自分の考えにリードする
部下がミスをしても、やってしまった過去は取り戻せない、叩いて叱っても何も生まれず、悪循環に陥るだけである。そうではなくて起こってしまったミスを一度受け入れて、「例:今気づいてくれてありがとう、なぜミスが起こったのがみんなで考えよう」など前向きな意味づけを心の中でする事がポイントであるとしました。
ネガティブな思考をポジティブな意識に変換してあげる事が大切であると教えていただきました。
最後に、4人1組で相手の不安を肯定的に言い換えて伝えてみるというコミュニケーションワークを行いました。
会員は会話の中で思ったことをまっすぐに伝えるのではなく、聞いたことを一度飲み込み、別の視点から相手のネガティブ思考をポジティブに変換して言葉をかけてあげるという作業に慣れず中々会話が進まない光景もちらほら見受けられました。素晴らしい回答には拍手が送られとても楽しそうにコミュニケーションワークを行っていました。
講話が終了し、竹内講師より会へ色紙受贈が行われました。「自分の力を信じよう!」
最後に村上 拡リーダーより「リーダーには常に人間関係の構築を考える必要があります。どんなに素晴らしい商品があってもそれを売るのは『人』です。偉くなっていくと社員や部下の気持ちを忘れていってしまいます。今回学んだコミュニケーション方法を皆さん一人ひとりが自分なりの形で表現していく、それを実践して行く事が大切です。今回の話しを聞くだけにせず、ぜひ実行して下さいとお願いしたいです。」と挨拶がありました。
今回の本例会、私達に置き換えるのであれば、社長や上司の目線から部下に対するアプローチの仕方を学んだわけですが、世代交代が始まってきている現在で若い世代の定着率が悪くなっている企業も多いのではないかと思います。昔の様に上のいう事は絶対というものが通用せず、若い世代には苦痛でしかない時代になってきています。私達は時代の変化に対応し、世代の変化にも対応する必要が出てきたのかもしれません。今回の内容はそういう時代に向かっている中で色んな年代層の社員を動かす上でとてもためになる方法を学べたのではないかと思います。社員の能力を引き出せるリーダーになれる事が環境の好循環を生み、会社の利益につながるという図式がイメージできる本例会となりました。
広報委員会 湯本 辰典