平成27年7月23日(木) 三条商工会議所4階研修室にて7月例会が開催されました。
講師に有限会社F&Cヨシザキ 代表取締役 吉崎利生氏をお招きし、「周りの力を活かせるリーダーになろう!」をテーマにご講演いただきました。
講師はファシリテーターとして自ら考えて行動できる人づくりを目指しており、個人的な目標として2019年末までに県内企業・団体・地域に支援型リーダーを1,000人養成したい。なぜかと言えば、人に任せて文句を言う社会から自ら引き受けて考える社会に変えたいという思いがあるとお話されました。
社内コミュニケーションを改善して指示・命令の支配型リーダーシップから共同・促進の支援型リーダーシップに方向転換して、指示待ち社員を自ら考えて行動する社員に変えるにはまずコミュニケーションスキルについて考えなければならず、自分自身の考え方の枠組みがコミュニケーションエラーに繋がることを教えていただきました。続いて3つの「きき方」を教えていただき、消極的に「聞く」や自分の都合だけで「訊く」ではなくて耳を傾けて「聴く」が重要であり、また相槌や質問というリアクションが相手との関係性の質と思考の質を向上させることも教えていただきました。
質問には応答側の自由度が高く具体的内容が聴き出せる「オープンクエスチョン」と情報の不明瞭な部分を明確にする「クローズドクエスチョン」があるということを教えていただき、必要に応じて使い分けなければならないことが重要であるとお話され、質問のスキルを上げれば容易に「聴く」ことが出来るようになるため私生活でもオープンクエスチョンを意識して使って欲しいと仰られました。
色紙受贈にて吉崎講師は「良寛様の漢詩の中で好きな言葉で、迷ったときは改めて自分の気持ちを問い直す気持ちになります。ぜひ皆さんも迷うことがあれば思い出してください。」と仰られ、「無欲一切足 有求万事窮(欲なければ一切足り 求むるあれば万事窮まる)」という言葉を頂戴しました。
最後に今回の例会を企画した加藤リーダーは「講師とお話しする中で自然に自己紹介していました。吉崎講師のお話を聞いた後、それを思い返すと感動してしまいました。相手を知ることは上下関係ある中でも非常に大切なことであって、お互いを知ることが出来ればどんなピンチも乗りきれると思います。それは能力以上に大切なことで、いかに周りの力を活用するか、そのための第一歩として今日学んだことを自分で活かしながら周りの力を最大限に活用できるような組織を作らなければならないと思いました。」と挨拶され閉会となりました。
広報委員長 田辺敬輔