平成29年5月25日(木)三条商工会議所4階研修室にて、講師に株式会社ツールボックス 代表取締役 城丸正氏をお招きし、テーマ「進化し続ける経営者とは」として、5月本例会を開催致しました。
講演に先立ち、矢島会長より挨拶があり、先日行われた三条祭りに対し、参加会員並びに若衆会委員会の尽力に感謝の言葉がありました。また、昨年、自身が若衆会会長を経験したことを踏まえ「物事の行き着く先・やり遂げた先は、達成感では無く、感謝の気持ちが生まれる。そう言った思いを持ちながら、改めて本年度の会長方針を意識して活動して欲しい」とお話しになりました。
続いて、講師紹介の後、講演に移りました。
講演の冒頭、城丸講師は、
「自身の経験はほとんどが失敗。それが皆さんの役に立てば幸せ」
「常に今が“どん底”と思っている。そこからどうするかしか考えていない」と述べられ、「当社は今年で35周年になるが、派手なことをするよりも、DVDを製作したのでまずは観て欲しい」と自企業のこれまでの歩みや現在、そしてこの先の取組みについて30分程の映像を流されました。
映像を流された後、「映像のヒントを言葉で説明していく」と述べられ、講演の3つの内容に沿ってお話し頂きました。
経営者の持つべき心の在り方としては、「時代に乗るのではなく、時代や流れを疑うことが重要で、まだ誰もやっていない分野に目を向けること、客観的に物事を見る習慣が必要なのだ」
挑戦により得られることについては、「成功するのに特別な方法は無く、むしろ、これまでに経験したことが無いことをやる方が大切。そんな時に過去の経験値は活かされない。失敗覚悟で挑戦することで誰もが出来ない領域を目指せるのだ」
思いを具現化しお客に提供することについては、「規模ではなく存在感を発揮することが大切。自分らしさを考え、時には逃げる勇気も必要であり、拡大しない成長は質を高めることに繋がる。また、ターゲットを絞ることは、その世界でNO.1になれるし、そのチャンスもあるのだ」
講演の最後には、「これからの時代、“顧客創造”をすることが重要。顧客満足・お客様第一主義は当たり前。自社の商品・仕事を最高だと思って貰えるようにお客を育てる・創り上げることが必要なのだ。そして、それには会社の大小は関係ない」と述べられ、講演を締め括られました。
その後、色紙受贈に移り、憧れる人物の一人である寺山修司の言葉を引用し、『一〇〇年たったら帰っておいで 一〇〇年たったらその意味がわかる』と書かれた色紙を当クラブへ寄贈頂きました。
最後に、湯本リーダーより閉会の挨拶があり、「進化し続ける経営者にとって挑戦することはとても大切。周りの見えない状況が多い時こそ経営者は成長しなければならない。そんな時に自分を信じて表現し、時には失敗を経験する。それを繰り返すことで成長出来ると思う。本日の例会も自信を持ってやらせて貰った。」と例会を企画した思いを述べ、閉会となりました。
講演中、終始、城丸講師の熱い思いを感じながら聴講する例会となりました。一人一人の胸にも突き刺さる言葉がきっとあったかと思います。講師が仰っていた「今がどん底と常に思っている」という言葉が印象的で、挑戦し続けて行く為の原動力・行動力の根本に持ち続けられている思いを今後、自分自身も大切にしていきたいと思います。
広報委員会 泉田 哲也