三条エコノミークラブ

本例会レポート

11月本例会レポート

2016年11月17日(木) 三条商工会議所4階研修室にて講師に株式会社中央製版 代表取締役 小林 吾郎氏をお招きして、テーマ「自ら先頭に立ち道を切り開く!」とし、11月本例会を開催致しました。

 

始めに、久保会長より挨拶があり「1年を通して最後の本例会となります。貪欲に学んで頂き、一つでも多くの事を講師から学び、自社に置き換え足りない部分を持ち帰って欲しい。」とお話になりました。

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講師紹介があり、小林講師よりご講演頂きました。

はじめに、「私は話のプロではありません、トップダウンだとも思っておりません。」として講演が始まりました。
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当エコノミークラブに1年間在籍しておられた経験もあり、入会した目的は「自分が成長したい。また、仲間と互いに成長しあえる場でもあり、やはり経営者である私達が会社に利益をもたらすためにはトップである自分が成長する事が1番の近道である」とお話し頂きました。

平成8年に入社され、5,000万円の赤字を2期連続で出してしまうような経営状態だったものを今や3年連続で1億円の利益を出すまでの会社へ押し上げられました。
当時、普通のサラリーマンだった小林講師は社長であるお父様が具合を悪くされた以降、会社を任されるようになって行くのですが、右も左もわからない状態でとにかく必死に仕事をされたそうです。そうしていくうちに誰からも指摘をされることが無くなったと仰いました。
経営は右肩上がりで順調になっていく反面、会社には不穏な空気が流れており、なんとか解決したいと、社員の声を聴くための場「個人面談や部門長面談、アンケート」などを用いて会議を行われました。一つ一つ社員の声に耳を傾け、実践する事で対処されたと仰いました。
お兄様もおられるのですが、営業職が強く、小林講師は会社の仕組み作りに専念する事で、社員が働きやすい環境を作り上げて来られました。

「会社を良くしたいと思えばまずは自分が勉強する事が大切です。様々な出会いの中で本音をぶつけられる出逢いというのはすごく大切にしています。」
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様々な出会いの中で、一人の方に「会社の大小ではなく、試案が働きやすい仕組みを構築しているか?それを作るのは社長であり、それを社長は語れなければいけない」という言葉に感銘を受け、その方には本当にいい刺激をもらっていると、長くお付き合いされていると仰いました。

他に実践した事として、社員と週に一回お酒を交わす事で、良好な関係を築く努力をされています。そうする事で社内の現状把握が出来るとしました。
最後に、京セラ、KDDIの創業者である稲盛和夫がJALをV字回復させた話しを用いられました。「稲盛和夫がJALの経営再建に入る前にも経営再建を試みた事があったが中途半端に終わっていた。稲盛和夫はそれとほぼ同じ方法で再建にあたり成功に収めた。何が違うかというとプロセスが違う。やるべき事をしっかりやって再建に導いた。」とし、何をやるにしてもプロセスが大切だという事をお話し頂き講演を終了しました。

 

次に質疑応答が行われ、小林講師の計らいもあり、長めの質問時間が設定されておりました。会員の疑問にすべて答えて頂き、今までにない有意義な質問時間となりました。
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色紙受贈では、「感謝」というお言葉を頂きました。誰に対しても感謝の気持ちを忘れない小林講師の思いの籠った色紙を頂き、リーダーとしてあるべき姿を見る事ができました。
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最後に内山リーダーより「小林講師は始めに、トップダウンでもなんでもないと仰いましたが聞いていると明らかにトップダウンであり、更に社員との関係も良好に築いておられる方でありました。ボトムアップ型の会社が多い現在ですが私達の様な家族経営、零細企業にはボトムアップ型ではなくトップダウン型経営者になる事が必要です。まずは自分が勉強して成長し、自分の気持ちひとつで引っ張っていけるようになってください」と挨拶がありました。
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今回の本例会、小林講師の人柄、想い、社員への配慮全てにおいて明らかなトップダウンだと感じました。一昔前のトップダウンというと厳しく言うと「絶対服従」というイメージがあります。ですが小林講師は社員とのプロセスをとても大切にされており、社員の声を生で聞く事でそのプロセスが実践の際により効果を発揮するものとなっておられるように思えました。5,000万円の赤字から1億の利益までの期間が短く、小林講師がいかに優れた手腕で経営しておられることが感じられました。

私自身、今後の激変していく社会を生き抜いていかなければなりません。

それには絶対に欠かせないのが自分の成長、そして求められる事に対してのプロセスをより濃くしていく事で信頼を勝ち取り、生き残る術にして行かなければならないと痛感いたしました。

 

広報委員会 湯本辰典

 

 

 

 

広報委員会 湯本辰典

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