平成26年5月29日(木)、三条商工会議所4階研修室を会場に5月本例会を開催致しました。今回の例会では講師に(有)片貝煙火工業 代表取締役社長 本田 正憲 氏をお招きして、「ニーズを越える為の技術追及」というテーマで講演をして頂きました。
本田講師は小千谷市出身で小千谷商工会議所の会頭をされている関係で、当日は小千谷縮のシャツを着用して登場されました。
初めに花火についての概略を説明されました。新潟県は花火の製造が盛んであり、特に9号以上の大玉花火生産は全国シェア50%を占めており、まさに花火王国であると述べられました。
次にイラストを交えて、花火の構造や製造方法を一通り説明して頂き、ご講演の間には、ロサンゼルスオリンピック開会式での裏話や日本花火の特徴、外国製花火との違い、またこの仕事をしていての一番の醍醐味は観衆の拍手をもらっている時で、その間は例えるならば演歌歌手が観客からの拍手喝采を浴びているようだと、まさにその道のプロでないとわからない話を聞け、これから花火の見方が少し変わりました。
そして、昔ながらの気風が残る花火業界で周りの偏見もあったが、製品管理のコンピュータ化を構築し、花火開花シミュレーションソフトを作製、打ち上げ点火方法にコンピュータを導入されました。この様にアナログの部分にデジタルを積極的に活用されています。また、顧客のニーズである情報を集められる立場にいることが大切だと言われました。
最後に、「夢」という言葉を書いた色紙を寄贈して頂き、いっぱい夢を見てほしい、これをしてはいけないという事は無い!と仰って頂きました。
広報委員会 長谷川 力